紫波町は全国的にも珍しい神社密集地域で、紫波町内には地図に示される大きな神社が60社余りある。これに氏神社を加えると200を超えると思われる。(因みに、赤沢地域の氏神社だけでも39社ある)これほどの数の神社が何故あるのか、はっきりとした理由は示されていない。想像たくましく言えば、かつて紫波の町は、樋爪館を中心に、平泉を凌駕するほどに文化と宗教が繁栄していた土地だったのではないか。否、ひょっとすれば、奈良・平安時代以前の古代に、人口が密集していた地域であった可能性すらあるのである。そう解釈しないと、神社同士のネットワークの説明がつかないのである。
紫波町内の神社と山々を直線で結んでいくと、線が一点に集中して交差する所がいくつもある。その直線が7本以上交差している神社となれば、やはり由緒ある、地域でも名のある神社となっているのだが、直線9本以上となると、岩手県はもとより、東北地方全体で見渡してもほとんどないに等しい。ところが、紫波町には、線が9本以上交差する神社が6社もある。
それは、義経神社10本、水分神社10本、蜂神社(陣ヶ岡歴史公園)9本、薬師神社(樋爪館跡)9本、岩手山神社(犬淵)9本の5社。これに蓮華寺も加わることになる。この不思議を説明できれば、紫波町の古代からの歴史も見えてくるに違いない。
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