山崎純醒先生ブログ 義経北行伝説

山崎先生14:周囲の神社と蓮華寺を結ぶ不思議な関係

『義経夢の会』事務局次長の良子(ながこ)です! 『義経夢の会』お頭の山崎純醒先生の研究レポートよりご紹介いたします‼

密教系天台宗の大本山格の蓮華寺本堂ともなれば、建立されるべき位置の定めは厳格に守られたはずで、陰陽道の八門遁甲の秘法が基底にあったものと想像される。
すなわち、本堂の位置は、周囲の神社と白山神社周辺の山の頂きを直線で結んだ際の接点の集中する所でなくてはならない。なおかつ、その接点の位置から見て、夏至・冬至の日没点の位置が、真西上になくてはならないはずだ。
この仮説に基づき、地図上で、白山神社周辺の山頂の位置と神社を直線で結ぶと、線が集中して交わる場所がある。白山神社から南南東420mの地点で、なんと直線11本がこの一点に集中するのである。まさにその場所こそが蓮華寺本堂があった場所ではなかったか。そして、その接点から真西に直線を延ばすと、15km先の黒森山に到達する。その山こそ、蓮華寺跡と比定される場所から見て夏至・冬至の日没の位置になるのである。となれば、接点となったその場所こそ、蓮華寺本堂があった場所ということになる。
蓮華寺本堂跡から黒森山に延びる直線上は、殿森山々頂―日詰薬師神社―上平沢八幡神社をまっすぐ通過して黒森山に達しており、山だけでなく、神社同士もネットワークを形成しているのが分かる。
『白山神社由緒記』によれば、蓮華寺本堂の位置は、辰巳の方向(南東)二町程」と記されている。(※1町=109m)従来の解釈では、この基点は音高山山頂であったが、その考えでいくと、辰巳二町は丘陵地になってしまう。しかし、薬師堂を基点とした場合なら、前述の接点の場所にぴったり当てはまるので、古記録の記述とも符合することになる。

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