エアグルーヴが年度代表馬に選ばれた年に、私も、会社の代表になった。若気の至りも、若さゆえの無鉄砲も、諸々にあったけれど(笑)
バリバリのキャリアウーマン…になりたくて、ガムシャラに仕事して、成果が楽しくて…だからこそ、なんだか、彼女の走りに後押しされるみたいに勇気が湧いてきて、『女帝』にふさわしい鮮やかな走りは、心を奪われるものだったなぁ。
「女の子は、きれいでいないとね!」
「稼げない子はダメよ」
「男性になんて負けないわ」
「私を負かしてごらんなさい」
そんな言葉が聞こえてきそうな…ちょっと強気で、お澄ましで、品の良い…でも能力の高いお姫様は、私の憧れだった。
あぁ、憧れだけあって私の気質も、あまり変わらないのだけれど…けっこう強気(笑)
エアグルーヴはお母さんもオークス馬(ダイナカール)だし、女系良血なのかな。
そういう牝馬ちゃんにめぐり会いたいなぁ。
私の師匠に、
「馬主をするなら牝馬ちゃん限定にします! エリザベス女王杯を目指します!!」
と言ったら、
「エリ女を狙える牝馬なら、私も欲しい…」と言われました(笑)
年明け2歳になるプリンセスを1頭、私の家族に迎え入れます。
きれいで優しいのにお澄ましな瞳、しなやかな体躯、気位の高そうな雰囲気(穏やかそうに見えたらしいけど…)、勝気そうな気配(優しそうだっていわれたけど…)、乗る人さえ選びそうなお姫様気質(とても素直そうだったって言われたけど…)、そんな諸々の要素を含めてひとめぼれした黒鹿毛の姫君。
彼女のためにも、頑張って仕事しなきゃなぁ。